着物、着てみた。


着物着てみた

着物は昔から興味を持っていて憧れがありました。竹久夢二や中原淳一の少女の絵が好きだったからかもしれません。大学を卒業したころに自分でお金を出して買ってみてネットで調べながら着てみたりしていたんだけどイマイチ自分では綺麗に着れなくてそのうちにちゃんと習って着れるようになりたいな〜と思っていました。

去年時間的にゆとりができたので念願かなって着物教室に通うことができた。

今回はそのことをレポートしてちょっとでも着物に興味を持っている人に着物を着ること・着物の始め方について知ってもらえたらと思います。

 

教室を探してみた

着物を習ってみたいな〜と思い始めてから教室を探しました。

着物について情報収集をしていたある日「鞠小路スタイル」の存在を知ります。

鞠小路スタイルとは公式サイトのキャッチコピーを拝借すると「目からウロコのシンプルメソッド きれい・らくちん・着崩れない」をテーマにした着付け方法とのこと。着物というと窮屈で苦しくて長時間着ていると崩れてきて…というイメージが定着している人も多いと思います。わたしも七五三や成人式の時くらいしか着たことがなかったのでそんなイメージが強かったです。鞠小路スタイルは骨格に合わせることで苦しくない・締め付けない着付けというものを提唱しています。

 

「これは良さそうだぞ!」と思ったので教室についても調べてみました。

オフィシャルの教室が京都と東京の日本橋にそれぞれあって、初心者向けのクラスや応用編のクラスなどニーズに合わせて開講していました。

いいなあと思ったのですが、少々家から通うのが大変だったので、鞠小路スタイルを踏まえた別の教室がないか探してみました。

すると家の近くに鞠小路スタイルの講師課程を修了した方が自宅でレッスンをしているというのを見つけたのでメールを送って問い合わせをしました。

 

最初は無料見学ということでその方の自宅に覗って直接話をききました。コースの説明やどんなことができるようになるのか、持ち物は何が必要かなど説明をうけて、これならできそうだと思ったので後日料金を支払ってレッスンをスタートすることにしました。

わたしが通ったその教室はレッスン1回90分の全9回。最終的にお太鼓結びで着れるようになるのがゴールです。浴衣の着方や半幅帯の結び方も教えてくれます。料金は35,000円でした。(詳しく知りたいかたはわたしまで直接聞いてください)。

 

時間帯は先生と相談しながら決めることができます。わたしは大体週一ペースで金曜の仕事終わりや土日の昼間などに通いました。そして二ヶ月半で全課程修了です。

この二ヶ月半で、たしかに自分で着て外に出られるくらいには形になったと思います!(まだ苦手なところも多々ありますが…)

浴衣

(レッスン中の写真。先生が撮ってくれました。これは浴衣の練習の回)

こうしてわたしは一応「着物を着れる人」にステップアップした感じです。

着物を着る機会はなかなかないのですが、着れるようになると無理やりにでも着てみたくて、ちょっといいレストランで食事をする時とか、お正月の初詣とかで着物を着ました。あと花火大会でももちろん浴衣を着ました。

着物お出かけ

着物をはじめるために必要なもの

着物を着たい!と思った時に最初に一通り揃えなくてはいけないものがあります。

これが最低限あれば着物が着れるよ!というものについて列挙します。

 

【絶対必要なもの】

・着物

・帯

・襦袢

・帯

・伊達締め

・腰紐

・帯板

・襟芯

・タオル3枚くらい(家にある○○商店とか○○温泉みたいなプリントがある薄いやつ)

 

【あるといいけどなくても大丈夫なもの】

・帯揚げ(半幅帯の場合なくても可)

・帯締め(半幅帯の場合なくても可)

・帯枕(半幅帯の場合なくても可)

・半襟(肌襦袢に付いていれば不要。色んなデザインがあるのであるとオシャレできる)

 

【ちゃんとしたものがなくてもなんとかなるもの】

・和装ブラ(ノンワイヤーのブラで代用可能)

・肌襦袢(キャミソールで代用可能)

・裾除け(ユニクロのステテコみたいなサラッとした薄手のインナーで代用可能)

・足袋(靴下屋で売ってるような親指が別れてる靴下でも可)

・履物(サンダルやパンプス、スニーカーでも可)

・着物クリップ(洗濯バサミで代用可能)

 

以上は私の場合は、という感じで人・ケースによって異なると思います。

カジュアル着物を手軽に楽しみたいという人には上記の感じで大丈夫です。

 

あと、一応着付けの本は一冊買いました。

着物屋くるりが出している「着付けと帯結び」という本です。

ネットでも調べられるけど「あれ?これってどうやるんだっけ?」ってなった時に手元に本があったほうがやっぱり便利です。

 

着物のいいところ

着物のいいところを聞かれて「日本文化へ造詣が深くなる」「物を大切にするきもちが養われる」などの優等生な答えが返ってくることが多い気がします。

わたしはそれよりも「流行に関係なく着られて経済的」というのが一番かなと思っています。

結婚式に着ていくようなフォーマルなドレスは流行や年齢によって2、3年で着れなくなってしまいますが、着物は20年、30年経ってもちゃんとメンテナンスさえしていれば着ることができて、長期的にみると経済的だと思います。

現にわたしはおばあちゃんからもらった小紋や自分の母親が結婚前に仕立ててもらった訪問着を着ています。

帯や小物を変えればバリエーションも豊かになるため着回しもできます。

帯

(もう亡くなってしまった知人の方から帯をいろいろもらった。昔の普段着きものの帯は短かった&幅広で折って使っていたようで、なかなか使いこなせずリサイクルに出してしまった。)

着物のいやなところ

着物についてレコメンドする記事でいやなところを書くのはいかがなものかとも思いますが、着物を着るようになって色々と感じることがあります。

一番はやはりルールがいろいろとあるところです。

洋服でもTPOに合わせたルールがあるのでこれはある程度仕方ないとはおもいつつもちゃんとしようと思うと果てしなくルールがあるので面倒くさいなと思います。

なので最低限は守るけどある程度無視して気にしないようにしています。自分ができる範囲で楽しむのが一番ですから。こういうルールも、着物のある種格調高さみたいなものを守りたい保守派層がいるからこそなんだろうな〜と思います(高価なものであるという価値付けで儲けている人がいる)。そういうところも嫌いなところですね。着物業界ってとりあえず斜陽産業なのでそういうルール・体制にしがみついていないとダメな理由が色々とあるんだろうなと勘ぐっています。

キム・カーダシアンが自分の立ち上げた下着ブランドに「KIMONO」という名前を付けて着物業界関係者からの批判が集中した事件がありましたが、この時の反応がすべてかなと思いました。

あと着物について情報収集をしていると着物クラスタたちの生まれ境遇の違いによる差も感じます。つまり着物が身近にアクセスできる人ほど母親や祖母が残してくれたり仕立ててくれた遺産を活用して着物を楽しむことができる側面があります。これは妬み僻みが多少入った私感ですが。

と、まあ着物のネガティブイメージをつらつらと書いてしまいましたが要はこいうことにとらわれずにもっと自由に楽しめたらいいなと思っています。

 

金をかけずに着物を楽しむ

わたしは自分が着物を楽しむためのテーマとして決めているのが「金をかけない」ということです。何度も言うように着物業界は斜陽産業なので呉服屋さんは数少ない着物ユーザーからいくらでも金をむしり取ろうとしてきます(元々が家族代々にわたって折々のイベントごとの付き合いだったり、家まで訪ねて新作の反物を紹介したりというビジネスだったのでしょうけど)。経済的であるという着物の良さと矛盾してしまうので強い気持ち・強い愛でそれを毅然とした態度ではねのけることが大切だと思います。

金をかけずに着物を楽しむ方法ですが、最近はネット通販やメルカリでなんでも揃えることができるのでそれらを活用しましょう。いいですか、呉服屋さんでは絶対に買い物をしてはいけません。たとえ買い物をしたとしても住所や個人情報は絶対に教えないようにしましょう(そう、驚くべきことに呉服屋で買い物をしたり店員と話をすると住所や連絡先を聞き出そうとしてきます)。

(メルカリで古い子供用の着物を眺めるのが好きです。)

おすすめのサイトなど

最後に着物生活を楽しむためにわたしのおすすめのサイトなどをご紹介します。

 

・鞠小路スタイルのサイト

http://www.marikoji-style.com

鞠小路スタイルについてはこちらからどうぞ。

 

・姉妹屋

http://shimaiya.jp

アンティーク着物の素晴らしさについて教えてくれたサイト。訪問着から浴衣ま

こちらで揃います。大阪の昭和町に実店舗もあります。素敵な美人姉妹が着物についていろいろと教えてくれます。コーディネートも大好きです。

 

・メルカリ

https://www.mercari.com/jp/

リーズナブルに小物類から着物までなんでも揃います。わたしはとりあえずお気に入りに入れておいてポイントが貯まったらそれで買うようにしています。

 

・キモノッテBYイチリヤ

https://www.kimonotte.com/jp/

まだ利用したことはないけどInstagramに載せているコーディネートがかわいいです。

 

・呉服屋さんドットコム

http://gofukuyasan.shop-pro.jp

こちらもまだ利用したことはないけど眺めてるの楽しい。版権の切れた図案を着物にしています。

 

着物の収納方法とか他にもいろいろと書きたいことあるのですが、入門編ということでここまでにしたいと思います。これからも細々と長く、折に触れて着物と親しんでいけたらなと思います。それでは、また!