金継ぎ、やってみた。


金継ぎってみなさんご存じでしょうか?

一時期ツイッターなどでも話題になっていたことがあったので目にしたことがある人もいるかもしれません。

金継ぎとは漆を使って割れたりヒビが入った陶器を修復する技術のことです。仕上げに金粉を使うことから金継ぎと言われています。

わたしも金継ぎは前から興味があったのですが、使っていたお皿が割れてしまったことをきっかけに挑戦してみることにしました。

わたしは金継ぎの専門家でもなんでもないので、この記事では初心者のわたしがどんな風に金継ぎをはじめたか、どんな失敗があったかなどを書き記してみようと思います。これからやってみようと思われる方のハードルが多少なりとも下がれば幸いです。

 

本、買ってみた。

さて、金継ぎを始めるにあたってまず最初に本を買ってみようと思いました。

Amazonで探してみると入門的な本がいくつも見つかります。

その中でもこちらの本を購入することにしました。

【おうちでできるおおらか金継ぎ】

ツイッターで金継ぎが話題になるきっかけを作った方と言っても過言ではないでしょう。漫画家であり漆作家でもある堀通広さんの本にしました。

若干手順がわかりにくい気もしますが特に不足はないと思います。写真とイラストが素敵です。なによりタイトルがいい。

材料もAmazonで一緒に買ってしまおう、ということで「この商品を買っている人はこちらも買っています」に出ていた金継ぎキットも一緒に購入。

 

無料講習、受けてみた。

本とキットが届いて早速はじめよう!というところですが、購入したキットをあけてみると販売元である播与漆工さんにて無料で講習を受けられるということだったので、電話で予約をして行ってみることにしました。

 

播与漆工さんは御徒町にあり、土曜日に予約して行ったのですがわたしと同じようにキットを買って無料講習を受けにきた人達がもう一組いました。

また、教室もやっているようで、教室の生徒さんも一緒に参加していました。

 

無料講習はキットに入っている説明書をそのままなぞって目の前で実演してくれる感じでした。説明書だけだとわかりにくいところがあったので詳しく説明したり質問に答えてくれるのがよかったです。

 

無料講習を受けた後、キットに入っていなかったけど必要そうなものを100円ショップに買いに行きました。わたしは細い筆とサラダ油やエタノールを入れる容器と霧吹きを買いました。

細い筆は仕上げ近いタイミングで弁柄漆という朱色の漆を綺麗に塗るのにあったほうがいいそうなので買いました。

サラダ油やエタノールは漆を落とすのに使います。容器に使う分だけ移し替えたほうがよさそうだなと思ったので買いました。霧吹きは漆を乾かすのに湿気が必要だそうなのであるとよさそうだなと思って買いました。

他に用意したものはダンボールです。これも漆を乾かすのに使います。漆風呂と言って漆を塗ったものを乾かす箱が必要なんです。専用のものもあるのかもしれないですけど段ボールで十分だということなのでネットで買い物をした時に手に入れたちょっと大きめの段ボールを使うことにしました。

漆風呂はこんな感じでセッティングしました。

 

マグカップがころころ転がったり漆を塗った部分が地面に付着しないように割り箸で台を作りました。

金継ぎ、やってみた。

手順などは本を読んだほうが確実なので省きますが、出来上がったものはこんな感じになりました。

はじめてにしては……まあまあうまくできたかな??ってくらいの出来ではないでしょうか。とりあえず使う分にはなんの支障もない感じです。

もちろん、失敗しちゃったな〜っていう部分は多々あります。

例えば…

●はじめから大きなお皿に挑戦してしまった。小さいコップのほうからやってみればよかった。

意外と破片どうしをくっつけるのが難しくて、一週間おいて乾いたのをみてみたら接合面がずれてたんですよね。マスキングテープを貼ってずれないようにはしていたんですが、漆を塗っていることで接合部分がわかりづらくなっていることもあり、ずれたままくっついてしまいました。

●錆漆付けという工程を抜かしていて途中で気づいた。

接合部分をでこぼこじゃなくフラットに整えるための工程として錆漆付けという作業があったのですが、なぜかこれを抜かして次の弁柄漆を塗る作業に進んでしまっていました……。弁柄漆を塗っている途中で「あれ?おかしいな」と気付き、弁柄漆の上から錆漆を塗ってはみたものの、やっぱりきれいな仕上がりにはならなかったな〜と思います。

などです。こんな感じでがっつり致命的にミスってましたがまあなんとかなりました。おおらか金継ぎの精神、大事。

でも次やる時にはこの教訓を活かしてもうちょっと上手にできると思います。

器が割れるのをちょっとだけ期待してる自分がいます。

感想!

というわけで、難しいと思われるかもしれませんが、意外と手軽にはじめられます。お金で言えば1万円くらいでできます。

あと、漆かぶれが心配な人もいるかもしれませんが、ちゃんと長袖長ズボン手袋着用で作業すれば大丈夫です。わたしも何度か肌に付着してしまいましたが(習字の授業で絶対に手が汚れる人間)、サラダ油で取り除いて石鹸で洗い流せば落とせます。わたしは漆かぶれは全然なかったです。心配だったので一応皮膚科で薬もらいましたが。

こんな感じで、気に入った食器をいつまでも大切にできる、割れても「大丈夫大丈夫」って思えるようになったのがなんか、ほんのちょっとなんですけど心の余裕っていうか、そういう感じになってる気がしますね。なんでも100円ショップで手に入って壊れたら捨ててまた新しいものを買って、という購買スタイルが定着しがちな昨今ですが、昔からある技術を使って気に入ったものをいつまでも大切にすることができるっていうのは今の世にも必要な生活の知恵なのかもしれませんね〜〜〜。

興味がある人は挑戦してみてください。では、また会う日までSee ya!