わたしの今月の一冊 六冊目


こんにちは、loiolです。

本、今年入ってなんか読みましたか?

第六回目の本企画、前回前々回と毎月実施していましたが、お正月を挟んでしばらく間があきまして。

それで分かったんですが、意識的に「本を読むぞ」ってしないと私は全然本を読めない人なんだな..って。

本自体は手に取るし、買ったりするんですが読み終わらない。途中でやめちゃったり、ぱらぱら何となく読んでしまってほったらかしてしまう。

やはりこの企画で感想文を書くんだ、って設定しないと読み切れない怠惰な人間性が浮き彫りになってしまいちょっとブルーですがめげずにやっていきたいと思います。

 

できたら毎月やっていきたい所存です。

もし「わたしもやりたい」って事でしたらいつでもお声がけ下さい。

では、以下、今月分です。

ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございます。

それから見出し画像はさっぱりスイーツさんによるものです。

 

本当にありがとうございます。線と色(影)がアナログなんだけど概念がデジタルっていうかデジタルネイティブによるアナログ手法というような筆使いで描かれるお方なので要チェキです。

 

以下、目次。

(名前をクリックでツイッターアカウントへジャンプ。タイトルをクリックで感想文へジャンプします)

えこさん - スノードーム/アレックス・シアラー

 

ちゃんむぎさん - 『鍵のかかった部屋』ポール・オースター

 

aさん - エミリー / 嶽本野ばら

 

オさん - 川上弘美『神様』

 

yocificoさん - 東京人 394号(2018年 3月号) 特集:東京「夜」散歩

 

かえれちゃん2002@コミティア127 か49bさん -  絵のない絵本 アンデルセン 矢崎源九郎

 

くぷ王さん - 『人間の絆』サマーセット・モーム著 中野好夫 訳

 

loiol - サンリオSF文庫総解説

 


 

えこさん

スノードーム/アレックス・シアラー

日々の慌ただしさにかまけて、今月は1冊も本を読んでいなかった。でもこの企画は活字離れしないためのいいモチベーションになっているので、今回はずっと読み続けている本について書きます。

 

「これは愛か、それとも・・・」 手に取ったとき、帯にはたしかこう書かれていた。誰がなんと言おうと、これは愛の物語だ。

アレックス・シアラーの作品は「児童書」「ハイティーン向け」と分類されるけれど、それは違う。大人が読むと、今まで割り切ってきた思いとか感じないふりをしてきた痛みと対峙することになってしまうから、それを回避するためのカモフラージュ。この本の他にも、今でも読み返している好きな作品がたくさんあって、またいつかどこかで紹介できたらいいな。

 

醜さゆえに誰からも相手にされず、卑屈な心を抱えて生きてきた芸術家と、心優しく美しい踊り子。描かれる言動や感情はやけにリアルなはずなのに、不思議と特別な温度を持たない。原題は「The Speed of the Dark」というらしい。なんとなくそちらのほうが好きだったけれど、「スノードーム」。閉ざされた世界に降る雪を眺めるときの、現実味のないあの感覚にそっくりだと、大人になった今はそう思う。ドームの中のサンタクロースやシロクマの気持ちをたまに想像したりする、そういう無責任さもよく似ている。

 

愛を知らない人間が、どうしてもそれを手に入れたいと願ったら。予想できるかどうかは別として、おそらく「衝撃のラスト」なんだけど、わたしにはごく自然なものに思えた。倫理や道徳に則ったもの。あたたかくてやわらかい、誰も傷つけないもの。すべての人にすんなりと受け入れられるもの。わたしたちはそういうものだけを尊んで愛と呼びたがる。それ以外は狂気か、異端か、執着か。そうやって疎まれ、暗く狭い場所に追いやられてきた感情がどれほどあるだろうと想像する。「そんなのは本当の愛じゃない」と決めるのは、誰のどんな理論だろう。わからないことと同じくらい、わかりたくないこともたくさんある。

 

見回せばそこらじゅうにあふれている似たような話題とはまるで無関係みたいな顔をして、愛の結末にため息をつく。残酷だからこそ美しいなんて言えるのはたぶん、自分が物語の外側にいると思い込んでいるからだ。

 


 

 

ちゃんむぎさん 

『鍵のかかった部屋』ポール・オースター

昨年末からポール・オースターにハマった。これまでなんとなくしみったれたおセンチな外国文学というイメージがあって敬遠していたけど読んでみたらドチャクソに面白い…。推理小説の探偵と犯人、追う者と追われる者という構造を踏襲しつつも、推理小説的な好奇心は満たされることなく宙ぶらりんのままで自己と他者が図と地のように反転する…大好きなやつ…。今作はニューヨーク三部作と呼ばれる作品のうちの最後の一作だが、三部作にどこか通底する「自己と他者」「インナースペースとアウタースペース」の境界線が溶け合い差がなくなる感覚が一番はっきりと打ち出されているように思った。

 

冬の朝の澄んだ空気のように透明感ある柴田元幸の訳文も素晴らしい。

 


 

aさん

 エミリー / 嶽本野ばら

『乙女の魂を持つものだけが理解できる』 帯に書かれた文字を読み返して、懐かしい気持ちで少し泣きそうになりました。14.15歳の頃からずっと本棚にある大切な本です。

 

「僕が普通の男子とは違ってホモセクシャルだからなのかな」私には解りませんでした。あなたが女性に性欲を抱かない人であることを本能的に察知して、私はあなたを受け入れたのでしょうか。否、そうではない。そうではない方がいい。

 

登場人物がああでこうで…と話す必要が無いと感じるので省きますが、私は彼らに救済みたいなものを見出しました。愛、恋、セックス、そういうものに関してわたしは基本的に分からないというスタンスで居続けていて、たまにそんなもの存在しないんでしょと鼻で笑って自分を保ち、それでも期待する気持ちを否めないまま、いつか分かったらいいよね、ってそんなことを言ってる間に少女ではなくなってしまった訳ですが。それでもわたしは乙女だと、仕事から帰ってきてぼろぼろ泣きながらこの本を読み返してそう思いました。

 

もしも神様がこの世界にいて、私達を生み出して、森羅万象を司り、全ての生きとし生けるものの運命を決定し、偶に気が向いて誰かに幸運を与え、誰かに悪戯をするのだとしたなら、私はいいます。神様、あなたに。やっていいことと、やっちゃいけないことがあるんだよ。やり過ぎなんだよクソ野郎。

 

「意地悪だね、神様は。僕がいくら君を愛しいものとして捉えても、僕の性欲は君に反応しない。」

 

性欲は誰にでも備わっている人間の三大欲求のひとつで、それは子孫を残すため、人類を途絶えさせない為の神様の采配だとして、でもわたしはそれを真っ向から否定する気でいます。元々そうであったとしてもそうじゃない、それだけじゃない、同性愛や、人間じゃないものに向かう性欲や動かないものに向かう性欲がバグだって言うならそんなのプログラミングした奴らのミスだろって。愛ゆえの性欲なのか、無償の愛だけが愛なのか、それも分からないけど。

 

結合でもなく、融合でもなく、ましてやセックスでもなく、番う。この言葉の響きに僕は希望を感じる。

 

誰かを愛して誰かになりたいと思うことや、でも別々の個体だから愛せたんだと思うことや、親からの愛情とか、母性とか、殺したいと思うこと憎いと思うことそれが一周まわって愛おしさになってしまうこと全て もう、めんどくさいくらいいろんな感情がわたしたちのなかには渦巻いていて、それを引っ括めて愛だと胸を張れる自分だったらいいのにと毎日のように思う。

好きな人とセックスをしたいと思うことは汚いことじゃない。でも好きってどうやったらはかれるんだろう。あなたに相応しいだけの気持ちなんて自分の中にあるんだろうか。ないなら、どうやって「ありがとう」「愛してるよ」を伝えればいいんだろうか。そんなことを日々、考えていました。答えが誰かの思想の中にある訳では無いけれどせめて、いまのわたしたちに持てる最大の「ありがとう」は、この言葉のような気がしました。

 

貴方がこの世界に生まれたことを、そして私がこの世界に生まれたことを、私は祝福します。

 


 

オさん 

川上弘美『神様』

『神様』は、短編が多数入っている書籍なのだが
今回は懐かしの「離さない」を選ぶ。

実はこの話は今まで繰り返し読み続けてきた。
もちろん、こんなことは誰にも言わないのだが…
今回はこの場を借りて言う機会を与えてもらったので、
書き記すことにする。

人が人魚に魅了されて、自分の生活をも犠牲にしながら観察を続けてしまう。
いわば頽廃的な生活に足を踏み込んでしまう。
そのような人間的な癖・哀しさ・情けなさを作者が表現したことよりも
文章で人魚そのものの魅力を浮き彫りにできるのかと
十数年間感心し続けてきた。

曇りガラスの向こうにいるように
ぼんやりとした小柄な人魚の偶像に思いを馳せながら、
この話の中の自室の浴室で寝食した怠惰な人間のように
繰り返し文章を読み続けた。

唯一登場人物の行動におもしろさを感じたのが、
「その人魚に魅了されて、自分が駄目になりはじめていること」を
隠そうとするところだ。
そのような細かい癖の様な表現がされているところに
生々しさを感じるし、不安にもなる。

何故ここまでこの文章に魅了されてしまうのだろうか。
実はそこまで自信をもって説明できない。
作中の登場人物もどうしてここまで人魚に魅力を感じるのかを
具体的に口にはしない。

この人魚を通して、
「中毒性」を登場人物と読み手とで共有できる不思議な感覚に陥る。
人魚の存在以外はこの世にありふれたものばかりである。
その日常の中に人魚が飛び込んできて人を掻き乱す様は
小気味よく、癖になる。

そしてまたこれを読もうと思った頃には手遅れな気がしている。

 


 

yocificoさん 

東京人 394号(2018年 3月号) 特集:東京「夜」散歩

創刊から30年を超える都会派総合誌「東京人」です。読書感想やレビューなどでなかなかあがってこない雑誌を取り上げました。最新号ではなくて少し前のものです。東京在住でない方には少し面白みがかけるかもしれませんが、それでもタウン情報誌とは一味ちがう読みどころが満載です。

 

今回の特集は東京「夜」散歩。闇歩き/暗渠/路地/街角/橋/夜景ツアー。横尾忠則、マツコ・デラックス、Zeebra、しまおまほ。もう表紙だけでこの破壊力のサブカル全開な題材とゲスト陣です。

 

渋谷のんべえ横丁、新宿ゴールデン街、ガード下、夜のY字路、闇の高尾山に工場夜景、江戸から昭和初期までの夜景木版画。人気のまち歩き特集なども抱えるここコートの読者層ならこのラインナップは刺さるのではないでしょうか。ちなみに同時期2018年3月号の東カレこと「東京カレンダー」は「32歳からの神楽坂」(Kindle Unlimited なら0円で読めます)。同じ夜の路地でも「静かな裏路地の店で恋人と平日の逃避行へ」とのことです。さすが32歳限定誌。えっちなのはいけないと思います!いっぽうこちらは「東京の夜よ、外れた者たちの救いであれ。」(マツコ・デラックス)ですからね。

 

最果タヒが書く東京の夜のさみしさ、2020年の東京オリンピックを見据え風営法改正などを絡めたナイトタイムエコノミー論、アジアのイメージである「ナイトマーケット」が東京になくてがっかりする外国人の話など雑誌だけに内容も雑多すぎて、興味の高揚はあるのですが感想はやはり書きにくいですね。内容の紹介だけでお腹いっぱいです。

 

というわけでこの雑誌、ロゴには「tokyo jin」とふってありますが「zine」(同人誌)に近いものがあります。毎号買っているわけではないのですが、396号(2018年 5月号)のビル散歩特集も1960年代~1970年代に建てられたレトロビルを特集してたりしてなかなか興味深かったです。

 


 

かえれちゃん2002@コミティア127 か49bさん 

絵のない絵本 アンデルセン 矢崎源九郎

小さいときに祖母にもらった文庫本で、わたしは両親が共働きで小学生の頃は母親がほとんど家にいなくて帰ってきたら祖母のべっ甲の工場で祖母の作業見ながら図鑑や文庫、漫画、絵本、祖母の工芸品の資料を読んだり、洗濯物の手伝いをしたり、料理を教えてもらうのが好きだった。

 

わたしは本を読むとき、クリープをお湯にとかして砂糖をいれた飲み物を飲むのが好きで、帰ってくるとゆであずき缶やらみすず飴を戸棚から出してよく一緒に食べていた。

 

これはアンデルセンの童話が元になっていて、絵本にもなっていると思います。

 

一人の売れない絵描きに月が毎晩おはなしを聞かせてあげて、それを描いたという内容の短編集なのですが、アンデルセンの物語も元々読んでいたので興味があり借りたのですがそのまま借りていたのを忘れていて、年末年始に実家の書籍整理をしに行った時に発掘してそんなことを思いながら読みふけっていました。

すべてで33話の短い小説なので、早い人なら小一時間あれば読み切ってしまうかもしれません。

 

1話は1ページもないような内容でどれも物語に関連性はないのです、即興小話(ポエム?)みたい感じで昔の話のはずなのに、文章はミニブログを読んでいる感覚で読みやすいですし、おすすめの作品になっております。

 


 

くぷ王さん 

『人間の絆』サマーセット・モーム著 中野好夫 訳

作者の自伝的な側面を持つ小説と言われている。主人公フィリップの様々な人々との邂逅と別離、思うに任せぬ人生の苦さと面白さが交錯するさまを筆致鮮やかに展開しており、主人公に心寄せながら愉しく読むことができる。

 

タイトルの絆、という語には人間関係の人を縛りつける苦しい側面と、人を温かく包んでくれるポジティブな側面両方の意が込められているのではないだろうか。

 

自伝的小説って個人的にはあまり惹かれることがなくて「ハイハイ自分語り乙」「あなたの場合はそうなんですね知らんけど」と斜に構えて読んでしまうのだが、この作品は随所に人生の普遍的な苦悩・やりきれなさが言葉巧みに織り込まれているので共感しやすい。

 

写真には旧版の第4巻が写っているが、この巻に主人公が金に困窮してやっとありついた職(デパートの案内係)で「本当はこんなことやりたくねーのに」と嘆きながらも奮闘する様が描かれていて、個人的にすごくお気に入りである。気に入りすぎてこの巻ばかり何年も持ち歩いて読むので、カバーが擦り切れてやむなく外したため本体がむき出しである。思うに、人の生が思い通りにいってないときこそその人の真価が問われるというかいちばん味がでる部分なので、人生がうまくいってないなか本人が苦労して生き抜く描写があるとめっちゃ惹かれて何度も反芻してしまう。

 


 

loiol 

サンリオSF文庫総解説

私の読書体験は「広く浅く」で、本屋で背表紙を眺めた事が経験値になっている。
これが図書館だったら実際に手に取って中を見るのだろうけど、図書館にはほぼ縁がなかったのでもっぱら本屋に出かけて中身をほとんど確認する事なく、タイトルや著者名のみを知っていった、というばかり。

だから読んだ事はないけど、有名な著者の名前は知っているし大体の出版社の名前も知っている、という調子。中高生時代を思い返してもまともに活字の本を手に取った経験はほぼ無かったと言える。

そういう頃、ネットサーフィンでとあるブログに出会った。色んな面白い本を紹介しているブログで、見かけた事のないタイトルばかりなのでその内に気になって調べてみると幾つかは絶版の本だった。

その中にサンリオSF文庫の名前がよくあがった。

で、アンナカヴァンという伝説的な存在の事も知った。

そういう伝説的なものとかレアなものだと俄然興味が湧くたちなので、是非読んでみたいと思ったが、中古本屋を巡って探すほどでもなく、代わりにネット上に断片的にある関連情報を読んでいるとますます惹かれた。

 

サンリオSF文庫は70年代後半から80年代後半くらいまで刊行されてたもので、マニアックな品揃えとの事で。

本にはプレミア価格がついて、数千円、万単位のもあったらしい。

全種コンプリートは非常に困難、etc。非常にそそられる存在である。

 

そもそも私自身、SFというジャンル自体になじみがなく、表紙絵を見る限りどうにも怪しい感じ。なのに文庫名が「サンリオ」ってついてるのも妙すぎて、私の中でかなり幻のアイテムって印象があった。

 

で、今回の本がそれについての解説本。

見つけた時、おおついに..!ってアガった。

そもそも本の形式として、こういうガイドブック的な解説本みたいなのが好きだし、しかも長らく気になっていたやつってなると個人的に価値が高い。

 

内容は、全作品の解説とか、あとはこの文庫についてのエッセイ。

読むと、本読み、特にSF好きの人達にとってもこの文庫がいかに日本文学文化の中でスペシャルな存在だったかが分かる。時代の仇花というか。

 

マニアックといいつつ、フィリップKディックとか、レイブラッドベリ、スタニスワフ・レムとか、SFに触れてこなかった私でもどっかで見かけた事のあるメジャーどころをおさえていたんだっていう。

とは言え、非英語圏の作品とか、題名だけは挙げられていたけれど、とうとう刊行されなかった作品とかがあったりするイレギュラーさがその存在感に拍車をかけていたっぽい。

 

個人的には、先に挙げたアンナカヴァン、あと本屋で眺めてるとある時ふいに直感で内容を見ずにジャケ買いならぬ背表紙買いをする時があるんだけど、その数少ない背表紙買いをしたドナルドバーセルミの作品もラインナップにあったのがどことなく嬉しかった。

SFについて、やっぱりいまだにほぼ読んだ事ないんだけど、私の中でSF=ドラえもんというか、宇宙に行ってワープして..みたいなのだと思いがちなんだけど、どっちかというと幻想的な、江戸川乱歩的な救いのないちょっと悪夢っぽい感じのが多いんだなって思う。

なんでそんな薄暗い気味の悪い話を書いて売って読んでんのあんたら..って感じの悪趣味な感じが好きだなぁと思った。

はっきり言って内容が面白いかどうかじゃなくて、好きな人達によるそういう世界観を楽しむ会、みたいなノリ=SFだと思うので、同人的というか同好の士の集いというか、そういう。サバゲー、みたいなそういう。

この文庫の特色の一つがカバーの裏っかわを見てみると隠し文みたいのがあったっつってこの本でもそれを踏襲しちゃう、みたいな。

 


 

という感じです。

今回もエッセイから雑誌まで、活字本以外のものも広義では本なわけだし、古い雑誌とかもこれからターゲットにしていきたいと思っています。

 

えこさんの、ずっとお気に入りで読んできた本を紹介してもらえるのって「紹介され冥利」に尽きるっていうか、そんな貴重なものをシェアしてくれて本当にありがとう、って気持ちになる。「ハイティーン向け」の本って読んだ事ないんだけどめっちゃカリフォルニアって感じで憧れる。サンキストっていうか小麦色で爽やかな一夏の物語っていう、あくまでイメージだけど。愛についてのお話って読んでてドキドキし過ぎてちょっとキツイ気持ちになったりするけど、洗礼っていうか、そういうのを乗り越えてやっと分かるものがあるし、実際体験すると大変だから本で済ませたい怠惰な私です。

 

ちゃんむぎさんの、著者も訳の人もかなり見覚えがあるけど一回も読んだ事ない人。どの年代の、どの国の人かも知らないんだけど、小さい頃にたまにお正月とかで会ってた親戚の叔父さん、くらいの距離感くらい馴染みがある。全然知らないのに。で、どうも推理小説かつ結構難解っぽいっていう。海外文学の難解さって尋常じゃないレベルだったりするじゃないですか。ドグラマグラがめっちゃむずいっていうけどあんなんザラっていうイメージがある。本屋で、これは絶対今日買うって決めてきたんだ!でも一応念のためちょっとどんなんか見てみよう..って立ち読みして、結果無言で「ないわ..むず..」って立ち去る経験めちゃある私として。

 

aさんの、この著者さんもめっちゃ馴染みがある。男性なんだっけ?ゴスロリっぽい服を着る人。いや全然違うかもしれない。何かいますよねそういう何かトランスジェンダーなんだか女装はするけど普通に結婚しますよ的な頭の良い人。頭の良い人の感覚はよく分からないなーって毎度思う。なんていうか、概念をこねくり回す必要性のないこねくりまでしまくるのって一体なんなんだぜ?っていうか。さておき、aさんは毎回濃いな~!っていう作品を、いや濃すぎでしょっていう熱さの感想文を打ち込んでくるので、重たい剛速球を的確に投げ込んでくるのを受け止めるたびに、一体なにがこの人にここまでの球を投げさせるっていうんだ、って毎回思ってます。

 

オさんの、この著者さんもめちゃくちゃ馴染みがある親戚の叔母さんって感じだけど全然読んだ事がないし、何歳くらいかも分からないけどいつ見ても全然老けない叔母さんってイメージがある。心の年齢が若々しい人っていうのは仙人みたいだとある種思う。考え方、捉え方のコツみたいのの根っこみたいのをガッツリ押さえ込んでいるので、柔よく剛を制すみたいに、風車の理論みたいに、何があっても自分流の良い感じの方向へ転換してしまう魔法使いみたいなものなのでアンチエイジングなんてお手の物って感じであり、オさんもその域に足を踏み入れつつあるのではないか、と日々思っている私としては、そうかその秘訣のエッセンスの一部はこの本から..とかなりラッキーな気持ちを持っている。

 

yocificoさんの、ここんとこまち歩きだっつって慣れない街の散歩をしている私としてはめっちゃ読みたいって思う。っていうか実際この雑誌とか類似のやつもたまに面白そうなのは手に取ってるんだけど、出オチっていうか内容は結構サラっとしてたりする。目の付け所は楽しいっていうかコンセプトはマネしたいなってのだけど、実際店の紹介を文字と写真という限られた情報で紹介されてもピンと来ないのでやはり書を捨てて街に出なきゃいけないと思わされる。実際街に無策で出てもダメだったりするのでこういうコンセプトを持って、大体のルートをベースに、道草食ってぶらつくのが正解なのではと現段階では思っている次第です。

 

かえれちゃんさんの、毎回本に付随するかえれちゃんさん自身のエピソードがエモすぎるっていう。それが本の「良さそう」度を上げるのに貢献してる気がする。思い出がとにかくノスタルジックで、その感触は北野映画っていうか菊次郎の夏っていうか。あの画面のザラつきとほのかに香り立つアカシアの花っていうか。それと本がややすすけた古書って感じだと良い本なんだろうって気持ちになるんだけど、モノは百年経つと魂が宿って、みたいな逸話からしてやっぱり本もそういう力を帯びるのかなと思ったりする。

 

くぷ王さんの、全然初見の著者に訳者なんだけど、あらすじを見る限り私もこういうの大好きだなって思う。ストーリーに大きな視点での筋があっても、基本ちょっとした良い事としけた話が延々と続く系の、起伏があんまりないやつの方が感情移入しやすいっていうか、松本零士の男おいどんとかも、毎回なんか起こるんだけどオチは大体一緒みたいな。あといましろたかしのアテもなくハムトーストを今回紹介頂いた作品から想起した。何かうだつが上がらない日々の中でどこか主人公が遠い目をした達観した感じでやれやれ..って感じで人生を投げずに進めていると勇気を貰える。

 

んで、私のは、確かアマゾンのおすすめに出てきたのを見て、おいおいマジかよってアガったんですが、私のリアルの交友関係って本読む人皆無なんですよね。みんなも私が本を読むって事を知った時「え!?本読むの!?絶対読まなそうなのに!?」ってなもんで。だからサンリオSF文庫の解説本とかマジかよ!!ってなっても誰にも言えずに一人で「おおぉ..」みたいに言うしかなかった。こうしてネットを介して皆さんに伝える事ができて本当に嬉しいです。あとマニアックな趣味の仲間がいる人ってとても幸せだと思う。私には全然いないから。

 

と、

今回の感想文でした。

また個人的な話になっちゃうけど、この企画始めて、背表紙を何となく眺めるという本との付き合い方から、実際に買って読んでみてもいいかなって本を探す、っていう形に変化しまして。

で、実際に買うようになったんだけど、どうにも途中で投げ出す本が多い。何かね、タイトルに騙されるっていうか。竜頭蛇尾っていうか。買わすための技術ってのもあるんだなって。まあそれも含めて楽しいんですけれども。

 

是非みなさんの「これ面白かったよん」ってのも共有して頂けたらもっと楽しいなと思っておりますので、もし感想寄せてもよくってよ、というそこのあなた!

是非ツイッターで私めにコンタクト下さって下さいな。

 

ではまた。