「深夜のコンビニ」-日常のオカルティズム その3


日常のオカルティズム

「日常のオカルティズム」というテーマで一冊の本を作ろう、と決めてから色んな人に体験談を教えていただきました。よくある心霊体験のようなものから、「あれはなんだったんだろう?」ってモヤモヤが残るような話もあります。

今回はそんな中から@onett1207さんから教えていただいた話を紹介したいとおもいます。

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夏の終わりの涼しい夜に自販機で買った500mml缶のファンタグレープを飲みながら地元を散歩してた。時刻は3時をまわっていて、この田舎町はすっかり夜の淵の淵、静寂に包まれてた。もうこんな時間か、家へ帰って寝ようと思い、空缶をダストボックスに投げ入れて帰ろうとした矢先、トイレに行きたくなってそこからいちばん近いコンビニへ駆け寄った。

すると店内は深夜であるにもかかわらず若者から初老の方までたくさんの客で賑わっていて、客はみんな不気味に笑いながらレジに並んだりしてた。
なんだろ…?なにか人気商品の発売日なのか、それともサッカーかなにかのスポーツの試合をこの近くのバーでパブリックビューイングしていてその客が押し寄せたのかなと、町の静けさとは合わない店内の賑わいに不気味さと違和感を感じながらトイレを借りた。

2分足らずでトイレから出てきたら店内にはさっきまでいた大勢の客がひとっこ一人いなくなり、本来この田舎町の深夜のコンビニにあるであろう静かな空間を取り戻していた。店内の入り口まで歩みドアを開けると入店BGMが鳴り奥の部屋から眠い顔をした店員が出てきた。外に出ても人の気配はしなかった。なんとも不思議な夜の出来事だった。

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なんでしょう、この読後感。諸星大二郎の短編のような、劇場版クレヨンしんちゃんの物語の導入のような…。もちろん、夢でも見てたんじゃないかと一蹴してしまえばそれまでなんですが、これが現実と異世界の境目で起きたバグのようなものだと考えると想像が広がるし楽しい。

あと、やっぱり何かが起こるのは夜中なんですよね。暗いってだけで何かがいそうな気がしてしまうし何かが起こりそうな予感がする。

暗い道を一人で歩いているときに誰かとすれ違った時、「あれ、今のひと顔あった?」って思うことありませんか?あと、数メートル先の電柱の影に何かありそうな気がしたり。こういう想像を一人でしてビビることがよくあります。

 

さて、こんな話をひととおり集めまして、一冊の本にまとめました。それを文学フリマという同人誌即売会イベントで販売いたします。(これが一番言いたかった)

【第二十六回文学フリマ東京】

開催日 2018年5月6日(日)
会場   東京流通センター 第二展示場(東京都大田区)
ブース位置 2階Fホール オ-59

もしお時間ありましたらお越し頂ければ幸いです。よろしくお願いします!