オートレストランに行こう


オートレストランに行こう

こんにちは。ちゃんむぎです。

関西から関東に引っ越してきてはや数ヶ月。関東って面白い場所あるの?ってときに教えてもらったのがオートレストランという存在です。

オートレストランに行こうぜ

オートレストランとは……

1970年代、長距離トラックのドライバーなど深夜に食事を摂る客を対象として、主要国道沿いの郊外型店舗が発展した。当初はハンバーガーなどの冷凍食品やカップヌードル、ボンカレーライスの自動販売機を並べ、電子レンジや給湯器で調理させる形式であったが、後に天ぷらそば(うどん)を自動調理する自動販売機なども登場し、食事のバリエーションが豊富となった。また、ドライブインと併設されている所もある。
1978年、テレビゲーム機「スペースインベーダー」が登場すると、オートレストランと郊外型ゲームセンターの融合店が登場し、全盛期を迎える。しかし1980年代に入ると、24時間営業のコンビニエンスストア、ファーストフード店が全国各地に増加。深夜でも自動販売機に頼らず、食事を調達することが可能になったことから、急速に店舗数を減少させた。
その後、コンビニエンスチェーンがオフィスなどに弁当や飲料の自動販売機を設置するオートマチック・スーパー・デリスのような業態も出現している。また、高速道路のパーキングエリアでは、売店・軽食コーナーを廃止あるいは無人化して、この形態に移行するケースも増えているほか、トイレしかないパーキングエリアや新設するパーキングエリアなどでも、このような対応をしたりする。

以上、ウィキペディアより抜粋でございます。

主に北関東を中心に存在しているとのこと。ではそのオートレストランの存在をこの目で確かめようじゃないか!ということで行ってまいりました。

今回は埼玉と群馬のオートレストラン4箇所を回ってみました。

一軒目は数あるオートレストランの中でも最も有名な【鉄剣タロー】です。近年は映画のロケにも使われることがあるそうです。音楽界で例えるならサザン・オールスターズ的大御所ポジションと言えるでしょうか。

埼玉県行田市下忍にあります。

鉄剣タロー(埼玉県行田市)

これが鉄剣タローだ!

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闇夜に筆文字の“鉄剣タロー”の文字が浮かび上がっています。ライトアップされていないので夜は近くまで来ないと気づかないと思いますが…。

中に入るとこんな感じです。

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入って左手が筐体などが並ぶゲームコーナー。中央にテーブルと椅子が置かれた飲食コーナー。右側は広々としたフリースペース?になっています。映画『TOKYO TRIBE』のロケで使われた時の壁面のグラフィティはそのまま残されています。

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これはフリー種です。

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ハンバーガーの自販機。

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食品衛生管理とか大丈夫なのかな…とかいろいろと不安になりますが。

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こんなにかわいい箱に入って出てくるので帳消しです。

かなり加熱されて出てくるので猫舌の人はちょっと冷まさないと食べられません。パンもめっちゃしわしわになってました。

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今ではあまり見たことがないタイプの自販機が現役で稼働しています。これはたしか故障中でしたが…。

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親切設計。

鉄剣タローはさすがオートレストラン界のサザンというだけあって風格がありましたね。そしてどこか素朴であたたかい。どこも行くところもなくてお金もなくて、でもなんか身を寄せ合って集まりたいそんなときにそっと寄り添う存在感があります。

オレンジハット沖之郷店(群馬県太田市)

さて、続きましてはオートレストランでチェーン展開しているオレンジハットに行きます。

群馬県太田市沖之郷にあるオレンジハット沖之郷店です。

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“鉄剣タロー”に比べると寂れた雰囲気です。人も少なくておじさんが一人で麻雀ゲームをしていました。

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ロゴがかわいい。

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置いてあるゲームもアダルティなものが多く、

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これはセクシーランジェリーのクレーンゲームでした。他にもアダルトビデオの景品などがありました。

なんか、全体的に中年カップルがラブホテルに行く途中に立ち寄って「やぁ〜だ〜」みたいなこと言い合ってタバコとジュースだけ買って出て行く、みたいな雰囲気なんですよね。

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ホットスナックの自販機。高カロリーすぎる皿です。全部うまそうだけど同じ皿に乗せちゃダメでしょなメニュー。

全体的に物悲しい雰囲気があったなあ。昔はイケイケだったんだろうけど、すぐとなりにコンビニもできちゃって客足も遠のいて…。若者の喜ぶものが昔と違ってきてることもわからないおじさんが、時代に取り残されてく感じがありました。音楽界で例えると虎舞竜みたいなポジションと言っておきましょう。

ドライブイン セゾン(群馬県太田市)

次!群馬県太田市吉沢町のオートレストラン界のB’zことドライブインセゾンです。

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ネオンサイン、100点満点です。駐車場も広く、車もたくさん停まっていました。これがオートレストラン界のB’zの集客力です。

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店内はほとんどがゲームコーナー。それも古い筐体というよりは最近のゲームをひと通り揃えているような、セガワールドさながらの雰囲気でした。清潔感もあり、後ろめたいような不健全な雰囲気はあまり感じられません。その一角に自販機コーナーがあり、ドライブイン要素を保っています。
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この自販機はかわいい。

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全部同じメーカーが卸してるんだそうか。この自販機メーカーが生産終了した時がオートレストランも共に終わる時なのかもしれないと思ったら切なくなった。自販機メーカーの職人のおっちゃんにはいつまでもがんばってメンテナンスして欲しい。

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チューカハン!?チャーハンでいいじゃん!ご丁寧に(炒飯風ご飯)と書かれているがどう違うんだろう?

この通り、自販機も新し目で綺麗。食品を買うのに抵抗感もあまりありません。

ゲームコーナーは人が多く、あまり写真が撮れませんでした。

行った時がちょうど連休中のタイミングだったのもあって、地元の友達で集まっている雰囲気がありました。クラスのオタクもヤンキーも一緒になって遊ぶ、90年代のゲームセンターの空気感が感じられました。そう、オタクもヤンキーも包み込む、それがオートレストラン界のB’zたる所以ですよ……。

いろんな物語を感じてしまって胸を熱くさせた“セゾン”でありました。この名前もいいよね。人生の折々の季節に色を添える……

と、思ったところでこの記事を書くために“セゾン”を調べたらなんとこの記事を書いている2017年9月30日の午前6時をもって閉店したらしいです……。なんという偶然……。平成3年にオープンして約26年の営業に幕を閉じたんだとか……。

地元で中学高校と過ごした人にとっては思い出の場所だっただろうな。卒業したり地元を離れた後も「セゾン行こうぜ!」であの頃に戻れる……そんな場所がある青春時代を送れた人ってそれだけで勝ち組ですよ。海が見える坂の上の高校に通ってたのと同じくらい勝ち組ですよ。羨ましい。

なんだか感慨に浸ってしまいますが最後のオートレストランを紹介します。

ラストは知る人ぞ知る異形のオートレストラン。熱心なファンがいるあたり、音楽界で例えるとNUMBER GIRLみたいな存在と言えばいいでしょうか。

丸美屋自販機コーナー(群馬県みどり市)

“セゾン”からしばらく山道を走って辿り着いたのは群馬県みどり市東国文化歴史街道沿いにある【丸美屋】です。

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こわいよ!

しかし、中に入ると田舎のおばあちゃんちに久しぶりに来たみたいな不思議な安心感。

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そう、“鉄剣タロー”でも感じた、無人だけど人のぬくもりを感じられる不思議さ。

“鉄剣タロー”が無愛想なおやじがみせた不器用で的外れな親切だとしたらこちらはおせっかいなおばちゃんの親切なんですよね。母性だこれは。

依然として衛生的には不安を感じつつもこの親切に押されてうどんを買ってしまいました。北関東名物MAXコーヒーと共に。

なんとえび天入りのアタリでした。

うどんはコシがないしスープもいまいちで天ぷらはふにゃふにゃなんだけどなんだかあったかい。

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交流ノートをみるとバイカーが立ち寄って残したと思われるメッセージや地元民が久しぶりに帰ってきて友達と来ました!みたいな書き込みがあってほっこりする。ここもまた「再び帰ってくる場所」なんだろうなあと思った。

日付もまたいだところでこのオートレストランの旅は終わりです。

4箇所みたけどどれもそれぞれ個性があって、物語を感じられたのが面白かった。もはや時代の遺物となりつつあるオートレストラン、ぜひ今のうちに行ってみてほしいと思います。